TOP » 手記 » 馬、羊のスチールロケ記 -シリンホト(錫林浩特)編-

メイン | 馬、羊のスチールロケ記 -シリンホト(錫林浩特)編-2 »

馬、羊のスチールロケ記 -シリンホト(錫林浩特)編-

Img003.jpg
 懐かしい写真をひっぱりだしてきました。
 これは、まだ駆け出しの通訳だった頃、インプレスという出版社から年賀用の写真素材を撮ってきてくれと言われて、午年と未年の2年分を中国で撮ることにした時の写真。 内モンゴルだけでなく新疆ウイグル自治区にも行ったのですが、このシリンホトは雄大で強く印象に残っています。

 もともと、内モンゴルのフホホト(呼和浩特)周辺の草原でささっと撮ってウイグルへ移動するはずが、なんとその年はフホホト周辺の草原が全滅だったのです。これまでも何度か旅行ガイドなどでフホホト周辺の草原には出かけておりましたが、毎年草の状況が違うので、3つくらいある大きな草原の中、草の状態のいい所を選んで行っていたものでした。

 フホホト周辺の草原が全滅するなんて信じられない!と思い一応、自分の目で確かめるためにその中の一つに出かけて行ったのですが、8月だというのに本当に足首までしか草がなく(例年なら膝くらいまで草丈が伸びている)、砂漠化がこんなに進んでいるのか?と途方にくれておりました。

Img004.jpg
 さて、どうしよう?と思い悩んで現地ガイドさんに相談したら「フホホトから車で9時間北へ行った所にシリンホトという街があります。道路の両側100キロに大草原が広がっていますよ。あそこなら間違いなくいい草原と馬が撮れます! 僕が運転しますよ!」とのこと。

 車で9時間! 飛行機や汽車などは今からじゃあ手配しても時間がかかるだけだし、スズメの涙の予算を有効に使うなら1日も無駄にできない。 ウイグル行きの飛行機のチケットも変更しなければならないし・・・

 でも、もしシリンホトが理想の草原でなかったらどうしよう? と不安も抱えつつ、もう他に手がない、北海道でも撮れるような画ならこんな所までわざわざ出かけてはこないのだからと、スケジュールと予算をにらめっこして即断。

 行くしかない!

 カメラマンにも「9時間たいへんだけど、今からすぐ移動します!」と告げ、ガイドさんに車を取りに行ってもらいました。

 待つこと1時間くらい。 ガイドさんが普通の乗用車を運転して笑顔でやってきました。助手席には若い女の子が乗っています。 予算が少ないからジープなどは借りられないのはわかっていましたが、なんで女の子? と不思議な思いでいたら「僕の彼女です! 道中同行してもいいですか?」ときた。

 いいも悪いももう連れてきてるんじゃない!こっちは時間がないんだからかまっていられない。 私とカメラマンはその彼女とやらに軽く会釈だけして車に乗り込みました。 さてさて、どうなることやら・・・(つづく)

PageTOPへ