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北京見聞ーその2

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 北京のバスは大部分が前から乗車して後ろから降車するシステムです。
昔はバスの前と後ろに切符を売るおばさんの席があって、人山をかき分けなんとかそこにたどり着きお金を払ったものでした。
今は写真に映っているちょっと細長の機械に、カードを「ピッ」と当てればすみます。

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 上の写真に映っているバスのドライバーさんの横にあるモニターは、降車用ドアの様子が映っています。ドライバーは降車するお客が全部降りたかこれで確かめていて、お客さんの安全を考えるようになったんだなーと感心しておりました。
ところが、数回公交汽車に乗って通勤するようになり、発見したのは、このモニターはお客の安全の確認より、降車用から素知らぬふりして乗って来る不逞の輩の監視用で使う需要の方がはるかに高いことがわかりました。
 降車用からスルッと滑り込む様に乗って来る人たちは、おかしいくらい涼しい顔して座っています。マイクでドライバーが「さっき後から乗ってきた方、ちゃんとお金を払ってください。」と言っても、必ず「誰のこと?」というような顔して座り続けています。
ドライバーが「早くお金を払いにくるように!」と更に強い調子で言っても車内は「シーン」としたまま、不逞の輩は動こうとはしません。 そしてドライバーは最後の手段に出ます。発車しないのです。マイクで促すこともしません。シレーっと何分でも動きません。
これには車内のお客も焦ります。犯人の周りにはこいつが犯人だと知っている人も多く、ついにはその冷たい視線に耐えかねた犯人が「あれ?!ボク払ってなかったかな?忘れてた~。エヘヘ。」とばかりに立ち上がり、そそくさとお金を払いにきます。そして驚いたのは、たいていカードを持っているのです。4角ですよ!1元しないんですよ!
ちゃんと払いましょうよ!と私は心で叫んでいました。
こうした光景はその後、当たり前のように毎回起きるので、今は見慣れた風景の1つになり、だんだん感覚も麻痺してきて「あ、まただ。懲りないね~」と思う程度になりました。
そして、あれだけ慌しい乗降客を、その鋭い目でしっかり監視できているドライバーさんにものすごく敬意の念が沸いてくるのです。プロってすごい!

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