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   <updated>2008-07-15T09:51:36Z</updated>
   <subtitle>中国語通訳・翻訳 撮影コーディネート</subtitle>
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   <title>四川省大地震前の風景―　2回目の九寨溝へ No.2</title>
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   <published>2008-07-15T09:24:25Z</published>
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   <summary> 　 　九寨溝は、その美しく不思議な水景色が有名で、中国屈指の人気観光地のひとつ...</summary>
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      <![CDATA[<img alt="IMG_3314-080715.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3314-080715.JPG" width="640" height="480" />
　
　九寨溝は、その美しく不思議な水景色が有名で、中国屈指の人気観光地のひとつになっています。
　ここ数年、人気は白熱し、すでに毎年国内観光客が入場制限いっぱいまで押しかけてきて、ロケをするのはより難しくなってきていることは確かでした。

<img alt="IMG_3379-087-0715.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3379-087-0715.JPG" width="448" height="336" />

　湖面だけ撮影しているとを静寂が周りを包んでいるような、幻想的な絵になりますが、実際はギャアギャアうるさい観光客があちこちでスナップ写真を取りまくり、我々ロケハン隊は、時には行く事も引き返すこともできず桟橋上で立ち往生なんてことも稀にありました。こんな状況で出演者が来るロケ本番時にどうやって周囲の観光客を避けるべきか、それが一番の悩みでした。

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      <![CDATA[2回目の九寨溝ロケは12月。　九寨溝自体は、11月半ばから観光客がぐっと少なくなります。黄龍というもう一つの絶景が閉山して入れなくなることと、ホテルなども冬季休館する所があるからだろうと思いますが、今回のロケで、美しく静かな九寨溝を撮るには12月が最適だと思いました。

冬の九寨溝、山頂付近は雪を被ってとてもきれいです。
残念なのは水量で、夏場は豊かな水量を誇る滝が少し雄大さに欠けてしまって小さくまとまっていることでした。
それ以外は、観光客が少なく歩きやすいことと、幽玄の世界を独り占めした気分になれること、水と森が一体となった原始的な美しさを堪能できることなど、たくさんうれしい思いをしました。

<img alt="IMG_3427-080715.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3427-080715.JPG" width="480" height="640" />

「地球街道」の道路撮影時に撮った写真です。
九寨溝に向かう道路端で降りた時に撮りました。　
一本の木に陽の光がスポットライトのように降りかかり、それが舞台のセットのようにも思えて、思わずパシャ！　光線の加減でなんでもない一本の木も生きてきます。

心が洗われる気持ちになる冬の九寨溝。　
水にも山にも木々にもアミニズムというか、頭をたれてお詫びしたくなる、祈りたくなるそんな場所です。
厳格な自然に己の矮小さや心の歪みを見透かされているようでした。

大地震での被害は比較的少なかったようですが、陸路が再開しておらず、物資輸送の関係もあって再開は8月初旬予定になっています。

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   <title>四川省大地震前の風景―　2度目の九寨溝ロケへ</title>
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   <published>2008-07-11T03:22:38Z</published>
   <updated>2008-07-11T03:32:41Z</updated>
   
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      <![CDATA[<a href="http://www.kangpro.net/images/IMG_3236-1.JPG"><img alt="IMG_3236-1.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3236-1-thumb.JPG" width="480" height="360" /></a>

　2007年12月、つまり四川省大地震の起こる半年前に、私はテレビ東京の「地球街道」という番組のロケハンとロケで2度ほど成都から九寨溝に向けて車で移動しておりました。
　ロケハンは、11月1日から10日間でした。　
　成都から九寨溝までは直接行けば車で7時間くらいで着けますが、ロケハンなので、まず臥龍パンダ研究センターなどに寄ってリサーチをし、地震震源地のブンセン（「ブン」はさんずいに「文」）より北の「茂県」という所で一泊して、次の日さらに途中、「松藩」という古都をリサーチして、九寨溝まで行くというルートでした。

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      <![CDATA[<img alt="IMG_3472-1.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3472-1.JPG" width="480" height="640" />

　写真の湖は「畳海子」という湖ですが、これは「茂県」を過ぎて更に九寨溝寄りにあり、ドライバーの休憩所のようにもなっている所でした。きれいな湖だなと思って見とれていると、地元の人が「これは1930年代の大地震でできた湖なんだ。」と教えてくれました。目の前の美しい湖と、大地震という破壊行為がうまく頭の中でつながらず、尚且つ観光名所になって賑わっている様にギャップも感じて、「地震でできた湖」という意味が捉え切れてなかったように思います。
まさかその半年後に、この辺りにまた同じような大地震が起き、新たな地震湖ができるようになるとは当時は夢にも思わずに・・・。

　地震速報で四川省「ブンセン」の文字を見た衝撃は忘れられません。「えっ？！ついこないだロケした所じゃない？」自分がつい最近訪れた場所であり、車で移動したために飛行機では見られなかったであろう数々の印象的な風景が一瞬にして頭をよぎったのです。思い出すのは、高速を下りてからしばらくして始まる一本道。この道は九寨溝までつながっていますが、うねうねと続く山道で幅も狭く、カーブの度に対向車とぶつかる恐怖におののいた所でした。平行して走るのはまだ建設中の高速道路のみです。この高速道路は完成まであと2年かかると言われていて、所々、つながった箇所をドライバーが抜け道として使っていました。一本道の両側は河をはさんで聳え立つ山か、断崖絶壁でした。今思い返すと、あの山をぶち抜いて作ったトンネルも道路もなくなってしまったのでしょう。
　ニュースで陸の孤島と化していることを聞いて、当たり前だと思いました。道がないこともそうですが、切り立った岩のような山だったので、あの岩石が落ちてきて道をふさげば行くことも戻ることもできません。

　茂県に１泊した時、夜食事をして散歩していると町の広場で住民が楽しそうに輪を作って踊っていました。写真がなくて残念ですが、民族衣装を着たチベット族の人たちもいて、漢族もみんなで恐らくほぼ毎晩ここでこうして踊っているんだなとわかります。
お酒やカラオケやダーツなどに興じる日本の都会の娯楽より、なんだかほのぼのしていい感じなのです。本番で再度訪れた際も、やはり広場でみなさん踊っていて、事前に知らされてなかった俳優さんもビックリしながら、でも輪に入って一緒に踊り、町の人もカメラがあるからと気にする風もなく違和感を感じていないようでした。
　あの人たちは無事だろうか、町は再興しただろうかと気にかかります。
　またチャンスがあれば、是非、九寨溝へロケに行き、かの地を訪れてみたいと考えています。

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   <title>北京見聞ーその２</title>
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   <published>2008-07-07T06:04:54Z</published>
   <updated>2008-07-07T07:38:51Z</updated>
   
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      <![CDATA[<a href="http://www.kangpro.net/DSCF0586.JPG"><img alt="DSCF0586.JPG" src="http://www.kangpro.net/DSCF0586-thumb.JPG" width="480" height="360" /></a>
　
　北京のバスは大部分が前から乗車して後ろから降車するシステムです。
昔はバスの前と後ろに切符を売るおばさんの席があって、人山をかき分けなんとかそこにたどり着きお金を払ったものでした。
今は写真に映っているちょっと細長の機械に、カードを「ピッ」と当てればすみます。

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      <![CDATA[<a href="http://www.kangpro.net/imges/DSCF0584.JPG"><img alt="DSCF0584.JPG" src="http://www.kangpro.net/imges/DSCF0584-thumb.JPG" width="480" height="360" /></a>

　上の写真に映っているバスのドライバーさんの横にあるモニターは、降車用ドアの様子が映っています。ドライバーは降車するお客が全部降りたかこれで確かめていて、お客さんの安全を考えるようになったんだなーと感心しておりました。
ところが、数回公交汽車に乗って通勤するようになり、発見したのは、このモニターはお客の安全の確認より、降車用から素知らぬふりして乗って来る不逞の輩の監視用で使う需要の方がはるかに高いことがわかりました。
　降車用からスルッと滑り込む様に乗って来る人たちは、おかしいくらい涼しい顔して座っています。マイクでドライバーが「さっき後から乗ってきた方、ちゃんとお金を払ってください。」と言っても、必ず「誰のこと？」というような顔して座り続けています。
ドライバーが「早くお金を払いにくるように！」と更に強い調子で言っても車内は「シーン」としたまま、不逞の輩は動こうとはしません。　そしてドライバーは最後の手段に出ます。発車しないのです。マイクで促すこともしません。シレーっと何分でも動きません。
これには車内のお客も焦ります。犯人の周りにはこいつが犯人だと知っている人も多く、ついにはその冷たい視線に耐えかねた犯人が「あれ？！ボク払ってなかったかな？忘れてた～。エヘヘ。」とばかりに立ち上がり、そそくさとお金を払いにきます。そして驚いたのは、たいていカードを持っているのです。4角ですよ！1元しないんですよ！
ちゃんと払いましょうよ！と私は心で叫んでいました。
こうした光景はその後、当たり前のように毎回起きるので、今は見慣れた風景の１つになり、だんだん感覚も麻痺してきて「あ、まただ。懲りないね～」と思う程度になりました。
そして、あれだけ慌しい乗降客を、その鋭い目でしっかり監視できているドライバーさんにものすごく敬意の念が沸いてくるのです。プロってすごい！

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   <title>北京見聞</title>
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   <published>2008-06-27T09:49:07Z</published>
   <updated>2008-07-07T06:48:11Z</updated>
   
   <summary> 　会社が去年暮れに北京にオフィスを出し、その責任者として派遣されてから早半年。...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://www.kangpro.net/images/1a80601f01a68570f724e4ee.jpg"><img alt="1a80601f01a68570f724e4ee.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/1a80601f01a68570f724e4ee-thumb.jpg" width="480" height="360" /></a>
　会社が去年暮れに北京にオフィスを出し、その責任者として派遣されてから早半年。
　留学した頃住んでいたのは北京の西側で大学などが集中している地区でしたが、今は東側のビジネス中心街に住んでいます。
オープンした事務所は小さいけれど居心地のいいオフィスになりました。
　さて、ブログは作ってみたものの、なかなか更新できないまま、ついにはサーバーの更新料を先に取られる始末・・・
　ちゃんと更新していくことを決め、気を取りなおしてパソコンに向かってます。
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      公交汽車→　中国では路線バスのこと。
　家からオフィスまではタクシーで1メーターの距離。日本と違い初乗り10元（約160円）は安いし、便利なのでついついどこに行くのもタクシーの日々でした。
　ところが、中国にはタクシーより更に安い地下鉄（一律2元＝約32円）と更に安い公交汽車があります。
　日本の「スイカ」のようなカードが北京でも普及していて、地下鉄でも公交汽車でも同じカードが使えます。使い方も日本と同じ、「ピッ」とカードを読み取り機に当てるだけ。
　打ち合わせの時は時間に遅れる心配のない地下鉄をよく使いますが、残念ながら住んでいる所には地下鉄の駅がないので出勤には使えません。
　北京の朝のラッシュはご多分に漏れずたいへんです。マンションから下りてもタクシーはいません。待っていてもなかなか来ないし、来ても他のお客と取り合いになるし、取り合いになったらとてもかなう相手ではないのです。とにかくすさまじい勢いで奪取しなければいけない。前のお客がまだ車内で清算中だろうとドアを開けて座らないと他のお客に奪われてしまいます。これがなかなかできない私は、いつもポツネンと取り残され、生き抜くって大変だなー、と妙に感心したりしてしまうのです。
　そうしていつもタクシー待ちに時間を費やすのが朝の日課のようになっていることを友人にこぼしていたら、私より2年早く北京で仕事をしている彼女は、「『公交汽車』に乗ればいいのよ」とあっさり言います。「え？公交汽車ってあの人でギュウギュウごった返したあれでしょう？　いやー、あれに乗るのはちょっと・・・」留学時代に窓からもあふれ出そうな人、人、人で混みあった公交汽車を思い出す。
「あら？今の公交汽車は便利よ。それに路線にもよるけど昔ほどは混んでないから。」「・・・」「しかもカードで『ピッ』ってやればなんと0.4元よ！カードを持ってないと１元だけど」「0.4元！？それって４角（１元＝10角）、日本円では6円くらい・・・」
　ああ、なんと安いのか！タクシーは公交汽車の25倍もするじゃないか！
　よし、明日から公交汽車に乗るのだ！と心に決めたのでした。
　こうして、私の公交汽車通勤は始まりました。

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   <title>九寨溝・黄龍ロケ記ーその2</title>
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   <published>2007-09-07T09:28:27Z</published>
   <updated>2008-07-07T10:19:45Z</updated>
   
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      <![CDATA[<img alt="jiuzhai02.gif" src="http://www.kangpro.net/images/jiuzhai02.gif" width="411" height="681" />

　私もディレクターもけっこういける口ですが、さすがにアルコール度数の高い白酒（中国では「バイチウ」と言います）はちょっと苦手。二人でビールを頼んで地元料理を食べ、その晩は何事もなく休みました。
　次の日、朝早くから九寨溝内の下見。
　多くの観光客に混じって初めての九寨溝にドキドキしながら環境バス（九寨溝溝内は指定の環境にやさしいバスに乗らなければいけません）に乗り込みました。
　バスがどんどん上へと山を登って行くに連れて、両側には見たこともない美しい水の景色が現れ、「へえーすごい！」と見とれているうちに、道が二股に分かれる中間地点の諾日朗瀑布に着きました。　そこから向かって左の「長海」行きと「五花海」などへ向かうバスに乗りなおすのです。
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      <![CDATA[<img alt="IMG_3391-2-2.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3391-2-2.JPG" width="336" height="448" />

<img alt="IMG_3327-2-2.JPG" src="http://www.kangpro.net/images/IMG_3327-2-2.JPG" width="448" height="336" />

　我々はまず向かって右の「五花海」行きを選択しました。九寨溝はこの「五花海」がとても美しいと聞いていたからです。
　バスで頂上まで行って、歩いて下りるのですが、美しい景色にディレクターのカメラのシャッターを押す手にも力が入ります。彼はこのロケハンにけっこう本格的なカメラと機材を持ってきていて、プロのカメラマンばりに写真を取りまくっていました。我々はこの日一日、自慢の健脚を存分に発揮してほとんど休みもとらずに九寨溝内を歩き回り、閉園時間ギリギリまでロケハンをしておりました。
次の日も同じ九寨溝内をまったく同じように歩き回り、リサーチとしては十分な仕事にすっかり満足。ただ、やはり落とし穴は待ってました。
そうです、高山では重いものを持って激しい運動をするのは地上にいる時より遥かに体力を消耗し、高山病にもなりやすいと本に書いてあったことなどすっかり忘れていました。それに高山ではアルコールも控えた方がいいということも・・・。
　一日の仕事を終えた楽しみはやはり食事の際の一杯でしょう。2日間の九寨溝リサーチを終えて二人とも上機嫌でビールを何本か空けました。レストランとホテルは200ｍも離れていません。ところが、お勘定をして二人で店を出たところ、1m歩くのにもゼイゼイ息があがります。あれ？おかしい？と思って、ゆっくりゆっくり歩きながら「すみません、なんだか歩くのがとても苦しいです。」とディレクターに言うと「いや、俺もやねん。なんやこれ？苦しすぎる。」と彼も顔をゆがめてます。二人でまったくの牛歩状態でなんとかホテルにたどり着き、ディレクターに「苦しければ昼間買っておいた酸素ボンベを使ってくださいね」とひと声かけて部屋に入りました。
昼間買った酸素は1本。私は万が一苦しくなったら部屋のを使おうと、ベッドに横になりウトウト。明日は九寨溝より高度が高い黄龍に登る予定で、途中4700ｍという最高地点を車で通過して黄龍に向かうので、大丈夫かなと内心不安ではありました。　
夜中、あまりに息が苦しくて目が覚め、やっぱり部屋の酸素ボンベを開けようと思い、初めてシューシューッと吸ってみました。でも、うまく吸えてるのかイマイチよくわからず、なんどかやってみましたが、なんだか前より苦しくなったような気もして止めました。胸が痛いような苦しいような気持ちでしばらく居ましたがまもなく疲れてまた寝付いてしまったようでした。

　翌朝、ディレクターに「昨日はちょっと苦しかったです。やっぱり高山をなめてはいけませんね。」と声をかけると、振り向いたディレクターの顔は真っ赤。「え？！」とビックリして「どうしました？」と聞くと、「あかん、高山病みたいや。幻覚みてもうた。」とディレクター。なんでも幻覚で七人の小人を見たとか。おでこに手を当てると熱い。「やばい！」高山病は高度を下げるしか治す方法はないし・・・と困っていると、ディレクターは絶対に黄龍に行くと意地をはります。
こうして黄龍に向けて出発。最高地点の4700ｍでも高熱の体をおして車から降り、写真を撮っているディレクター魂には敬服するしかありません。
ほどなく、黄龍の入り口まで到着しましたが、その頃にはディレクターの顔は更に真っ赤かになってしまって苦しそうに横になっています。
「私が一人でロケハンしてきますからここで待っていてください。」と申し出たところ、うつろな目で「おれ、たぶんあかん。君まで高山病になったらたいへんや。すまんけど黄龍の地図だけこうてきてくれ。このまま成都に戻ろう。」と言います。私は大丈夫ですからロケハンさせてください、と何度も押し問答の末、苦しそうなディレクターを早く高度の低い所へ運ぶことを優先することにして成都へと予定を変更しました。
　成都に着いて1日休んだディレクターは回復も早く、翌日には微熱になっていつもの元気な姿に。無事、日本へ帰国できました。
　こうして、苦しい目にあった我々は、本番ロケではお酒も控え、スタッフや出演者に「九寨溝ではゆっくり歩きましょう！重い荷物は極力持たないで！」「お酒は成都に帰ってからにしましょう！」などと偉そうに訓示をたれていたことは言うまでもありません。
　


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   <title>九寨溝・黄龍ロケ記</title>
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   <published>2007-08-22T06:02:16Z</published>
   <updated>2007-08-27T08:46:25Z</updated>
   
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      <![CDATA[<img alt="wuhuahaiResize.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/wuhuahaiResize.jpg" width="480" height="360" />
　
　２００４年、夏。TBSの『これが世界の超絶景』という番組で、中国の九寨溝へ行くことになりました。　まずは、ディレクターと2人でロケハンへ。九寨溝は四川省の省都、成都から飛行機で４０分くらい。世界遺産に登録されている有名な所で、一度は行ってみたいと夢見ていた場所。降り立った飛行場ですでに海抜3,400mくらいというから、富士山の頂上付近だなあとぼんやり考えていたら、やはり、タラップを伝って外に出た瞬間、頭がクラクラ。酸素が足りない。薄い。　このあたりは海抜が3000ｍ～4000ｍを超えるのでもちろん事前に高山病については調べてありましたし、自分の健康状況の良し悪しだけで高山病にかかるかからないは決まらない、健康や体力に自信がある人でも高山病になってしまうこともあることは知っていました。　「けっこう空気薄いですねえ。私、頭がクラクラしてます。」とディレクターにいうと「おれもきてんでぇ。薄いねぇ。」と私から見ると巨漢に見えるディレクターも同じ症状。]]>
      <![CDATA[<img alt="taki%EF%BC%91resize.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/taki%EF%BC%91resize.jpg" width="480" height="360" />
　
　成都から車などでくれば6時間くらいかかるけれど、徐々に高度を上げるのでその方が体にはよく、飛行機で一気に海抜500mくらいから3000m級へ上がってしまうと、突然、空気が薄くなるから体がまだ慣れず、強いタバコを初めて吸ったような症状が出たようです。　
　迎えの車に乗り込み、まず、宿泊先に向かいました。　中国で田舎の観光地を個人旅行する際は、運転手以外にも現地のガイドさんが頼まなくても当然のように付いてきます。ロケハン時にいろいろ情報を集めるには現地のガイドの助けは必要で、頼まなくても来るのはわかっていましたが旅行手配の時にガイド付を念押ししておきました。さて今回、九寨溝のガイドさん、若い女の子でけっこうカワイイ。九寨溝に着いたのが夕方だったので、その日は町の様子を見るだけにして、翌日から九寨溝の中へロケハンに行く予定でした。　

　空港から町までは車で50分くらい。緑多い丘陵地の間をうねうねと続くカーブに身をまかせて、窓の外の景色に見とれている頃には頭のクラクラもなくなってしまっていました。
　町に入ると、そこはまさに観光地、といった感じでいささかがっかり。中国は空前の旅行ブーム。かつて外国人を多く見かけた観光地も、中国人の国内旅行の人数が圧倒的に増える中、目立たない存在になりました。　国内旅行の需要に応えようと、観光地は競ってホテルや道路、レストランなどの整備を始め、町並みは人工的な美しさを見せるようになり、我々の求める自然なままの風情のようなものはなくなってしまうのです。　予約を入れていたホテルの部屋に入ると、ベッドの近くには1本50元と値札のついた酸素ボンベがおいてあります。　その時は頭のフラフラも完全になくなっていたので、まさかそれを使う羽目になるとは考えませんでした。　
　
　その晩は、ガイドさんが案内してくれたレストランで食事。　団体旅行客ではないので、こちらの希望する料理を告げると、できるだけそれに沿う店を教えてくれたり、地元の評判だという店を紹介されたり（多くの場合、ガイドさんは店からリベートをもらうので、味が評判だというのは出まかせが多く、まあ、料理代をぼられなければ良しとなる。）、まちまちなのですが、今回はロケのことを念頭に地元の料理が食べられる店を紹介してもらいました。
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   <title>馬、羊のスチールロケ記 －シリンホト（錫林浩特）編－3</title>
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   <published>2007-04-07T12:48:55Z</published>
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      <![CDATA[<img alt="003size.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/003size.jpg" width="480" height="322" />

　連綿と続く砂漠化した大地を見ていると、憂鬱な気分がいっそう強くなってきて、馬や羊の写真のことなど頭からなくなってしまうようでした。　
　何時間走ったかわからないまま、夕方近くに観光化されたモンゴルパオのある台地に連れて行かれました。　そこは草は茂っているのですが、台地なので草原の広がりを感じません。　だいいち馬が数頭いるだけではこちらが撮りたい画にならないので、何故ここに車を停めたのか？ただの休憩ですか？とドライバーに詰め寄ると、「今日はもう遅いからここに泊まりましょう。ほら、草丈がフホホトとは違うでしょう。」としたり顔です。「草丈も必要だけど馬と羊はもっと必要なの！」と怒って言うと、「まーまー、そういきり立たないで。明日シリンホトへ行きますからね。　あ、あなたとカメラマンさんのパオはこちらの２つです。」と言い捨て、自分は彼女と仲良く別のパオに消えてしまいました。]]>
      <![CDATA[　それまでのやりとりから、このドライバーはここの経営者とも顔見知りのようでした。私は内心「やられた！これじゃあ、あのカップルのためのただのドライブじゃないか。シリンホトは大丈夫なのか…」と不安ばかり募り、もし、シリンホトが聞いたような緑濃い草原でなければ、このドライバーにどうやって落とし前つけさせようか、ああ、そんなことよりどうやってこの仕事をまっとうさせればいいのだろうと、悶々と眠れぬ夜を過ごしました。　
　よく朝、始終仏頂面でいる私を上目遣いで見ながら、ドライバーが「あっちの方の草もいいですよ」などと全然広がりのない原っぱを指して言います。　「ここはもういいですから、早くシリンホトへ向かいましょう。」と語気を強めて言い放ち、車に乗り込みました。
　「シリンホトはここからそう遠くないです。」とドライバー。　「だったらシリンホトに泊まればいいのに。」と内心で吐き捨てながら、だまってわざと険悪なムードを作り出しておりました。

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　また来た時と同じようなまっすぐに伸びた道路に出て、しばらく走ると街が見えてきました。　「あれがシリンホトの街です。」と言われて左右を見ても草原はありません。　街は遠目からみると小さくはなさそうで、思わず「草原はどこに？」とこれまでも何度もしている質問をしました。　ドライバーは、私がシリンホトの草原について同じ質問ばかりするのにウンザリした様子で、「あの街をつっきると、突然、嘘みたいに草原が始まるんです。　本当に大丈夫ですから！！」と苦笑いと怒りとを交えて答えます。
　街に入ってから、先に街のホテルに宿を予約してから草原に行きますか、などと相変わらず呑気なことを言うドライバーに、「まずは草原です！」と号令し、車はそのまま街の中を走り続けます。と、まだ街の続きと思われたその先に、道路の両側にドーンと草原が、緑豊かな草原が、画に撮りたいと望んでやまなかった理想の草原が現れました！　

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本当にあった～！　よかった～！！　泣き出しそうになる私でした。　ドライバーさん、疑ってごめんなさい。
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   <title>馬、羊のスチールロケ記 －シリンホト（錫林浩特）編－2</title>
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   <published>2007-03-01T06:06:02Z</published>
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      <![CDATA[<img alt="002size.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/002size.jpg" width="480" height="322" />
  シリンホトはフホホトから距離にして約700キロ。
　車で9時間の旅は、フホホト市内を抜けると信号もなく、果てしなくまっすぐ続く道をひた走るものでした。　道路の両側には恐らく以前は草原だったであろうはずの大地が横たわっています。　石や砂の合間にわずかに生えている草。それを争うように食べている痩せた山羊たち。　行けども行けどもそうした光景ばかりが続き、本当にこの先緑豊かな大地が待っているのか不安は募るばかりでした。　
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      <![CDATA[<img alt="012size.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/012size.jpg" width="480" height="343" />

  まるでハイウェイを走っているかのように100キロ近いスピードを出して疾走しながら、燃料費を惜しむためか給油場所がないことを懸念したかはわかりませんが、蒸し風呂のようになっている車内でもドライバーはクーラーをつけてくれません。「暑いよ」と言うと、窓を開けてくれるのですが、後部座席の我々は顔中砂にまみれるだけ。　たまりかねて窓を閉めてクーラーをつけてくれというと、ちょっとつけてはすぐに止めてしまうのです。　途中からは我々の乗用車以外に他に走る車も見かけなくなり、万が一こんな所で車が故障でもしたらそれこそ目も当てられないと考え、仕方なく黙って蒸し風呂に耐えることにしました。　

  ―砂漠化が進んでいます―　そんな言葉は日本でもよく聞いていましたが、実感として考えたのはこのシリンホト行きで初めてです。　もし、空路でシリンホト入りしていたら、もしくは汽車で入っていたらあまり考えなかったかもしれません。　
<img alt="010size.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/010size.jpg" width="480" height="324" />
 
  車で移動していたので、私たちは道路の途中でドライバーの休憩もかねて何度か車を止め、カメラマンはその砂漠化した惨めな土地を撮影しました。　「この大地を元の緑豊かな土地に戻すのには100年かかります。」とガイドさんは言います。　
「現在、政府は山羊や羊を飼っている農家が草を求めて移動することを禁止しています。　彼らは決められた土地の中でしか放牧できません。だから、山羊たちがあんなにやせ細ってもここのわずかな草しか食べるものがないのです。　でも、もし、草を求めて移動することを許可したら、今、豊かな草原もあっという間に砂漠化してしまいます。」とも話してくれました。
ため息しかでない。　自分は無力だなとつくづく感じました。

  話は飛びますが、日本に帰ってきて砂漠化について調べたところ、中国内モンゴル自治区においては乱開発、乱伐採、定住化政策による過放牧、地球温暖化など人為的な破壊、人口増加や気象変化の原因で年間約700㎢が砂漠化し、世界的な規模で見ると1年間で九州地方と同じ面積、つまり約42,000㎢の土地が砂漠化しているとありました。　これまで数字を見てもぼんやりとしかイメージできなかったことが、あの惨めな大地の姿を思い浮かべることで強い痛みと共に実感として湧いてきます。　
　　同時に、日本でも多くのＮＧＯ団体などが、ボランティアで内モンゴルの植林に取り組んでいることも知りました。　毎年、5,6月になると中国から黄砂が飛んできます。　お隣の国の問題だと言うのは簡単ですが、国境を越え力を尽くしている人たちが大勢いることに希望を感じました。　最近は中国でも環境に対する意識が急激に高まっています。　この話はまた別の機会に書きますが、内モンゴルでも乱伐などに対しては政府の取り締まりより、市民の目の方がずっと厳しくなっています。環境を守るためには、市民の力の方が有効なようです。　
　さて、話が脱線してなかなかシリンホトまで着けません。　次回は必ず・・・。

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   <title>馬、羊のスチールロケ記 －シリンホト（錫林浩特）編－</title>
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   <published>2007-02-20T00:40:00Z</published>
   <updated>2007-08-10T06:24:33Z</updated>
   
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      <![CDATA[<img alt="Img003.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/Img003.jpg" width="480" height="318" />
　懐かしい写真をひっぱりだしてきました。
　これは、まだ駆け出しの通訳だった頃、インプレスという出版社から年賀用の写真素材を撮ってきてくれと言われて、午年と未年の2年分を中国で撮ることにした時の写真。　内モンゴルだけでなく新疆ウイグル自治区にも行ったのですが、このシリンホトは雄大で強く印象に残っています。
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      <![CDATA[　もともと、内モンゴルのフホホト（呼和浩特）周辺の草原でささっと撮ってウイグルへ移動するはずが、なんとその年はフホホト周辺の草原が全滅だったのです。これまでも何度か旅行ガイドなどでフホホト周辺の草原には出かけておりましたが、毎年草の状況が違うので、3つくらいある大きな草原の中、草の状態のいい所を選んで行っていたものでした。

　フホホト周辺の草原が全滅するなんて信じられない！と思い一応、自分の目で確かめるためにその中の一つに出かけて行ったのですが、8月だというのに本当に足首までしか草がなく（例年なら膝くらいまで草丈が伸びている）、砂漠化がこんなに進んでいるのか？と途方にくれておりました。

<img alt="Img004.jpg" src="http://www.kangpro.net/images/Img004.jpg" width="480" height="317" />
　さて、どうしよう？と思い悩んで現地ガイドさんに相談したら「フホホトから車で9時間北へ行った所にシリンホトという街があります。道路の両側100キロに大草原が広がっていますよ。あそこなら間違いなくいい草原と馬が撮れます！　僕が運転しますよ！」とのこと。

　車で9時間！　飛行機や汽車などは今からじゃあ手配しても時間がかかるだけだし、スズメの涙の予算を有効に使うなら1日も無駄にできない。　ウイグル行きの飛行機のチケットも変更しなければならないし・・・

　でも、もしシリンホトが理想の草原でなかったらどうしよう？　と不安も抱えつつ、もう他に手がない、北海道でも撮れるような画ならこんな所までわざわざ出かけてはこないのだからと、スケジュールと予算をにらめっこして即断。

　行くしかない！

　カメラマンにも「9時間たいへんだけど、今からすぐ移動します！」と告げ、ガイドさんに車を取りに行ってもらいました。

　待つこと1時間くらい。　ガイドさんが普通の乗用車を運転して笑顔でやってきました。助手席には若い女の子が乗っています。　予算が少ないからジープなどは借りられないのはわかっていましたが、なんで女の子？　と不思議な思いでいたら「僕の彼女です！　道中同行してもいいですか？」ときた。

　いいも悪いももう連れてきてるんじゃない！こっちは時間がないんだからかまっていられない。　私とカメラマンはその彼女とやらに軽く会釈だけして車に乗り込みました。　さてさて、どうなることやら・・・（つづく）
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