
私もディレクターもけっこういける口ですが、さすがにアルコール度数の高い白酒(中国では「バイチウ」と言います)はちょっと苦手。二人でビールを頼んで地元料理を食べ、その晩は何事もなく休みました。
次の日、朝早くから九寨溝内の下見。
多くの観光客に混じって初めての九寨溝にドキドキしながら環境バス(九寨溝溝内は指定の環境にやさしいバスに乗らなければいけません)に乗り込みました。
バスがどんどん上へと山を登って行くに連れて、両側には見たこともない美しい水の景色が現れ、「へえーすごい!」と見とれているうちに、道が二股に分かれる中間地点の諾日朗瀑布に着きました。 そこから向かって左の「長海」行きと「五花海」などへ向かうバスに乗りなおすのです。

2004年、夏。TBSの『これが世界の超絶景』という番組で、中国の九寨溝へ行くことになりました。 まずは、ディレクターと2人でロケハンへ。九寨溝は四川省の省都、成都から飛行機で40分くらい。世界遺産に登録されている有名な所で、一度は行ってみたいと夢見ていた場所。降り立った飛行場ですでに海抜3,400mくらいというから、富士山の頂上付近だなあとぼんやり考えていたら、やはり、タラップを伝って外に出た瞬間、頭がクラクラ。酸素が足りない。薄い。 このあたりは海抜が3000m~4000mを超えるのでもちろん事前に高山病については調べてありましたし、自分の健康状況の良し悪しだけで高山病にかかるかからないは決まらない、健康や体力に自信がある人でも高山病になってしまうこともあることは知っていました。 「けっこう空気薄いですねえ。私、頭がクラクラしてます。」とディレクターにいうと「おれもきてんでぇ。薄いねぇ。」と私から見ると巨漢に見えるディレクターも同じ症状。